K800とCZ-900はどちらもロジクール(Logicool)の光るキーボードでありながら、K800は無線で使えることに特徴があり、CZ-900は有線だがK800が発売されたことにより価格が下がって買いやすくなっている。
1000円も出せば安物のキーボードが買えるので、キーボードに6000円も出す価値があるか?という考えも有るが、キーボードはマウスと同様パソコン部品の中で人間が直接操作する部品であるだけに、その操作性が使う人の疲労や作業性に大きく影響する重要な部品であることも事実。
ここでは、K800とCZ-900についてどちらが優れているのか比較してみたいと思う。
また、K800は充電に掛かる時間は約2時間程度、また持続時間は他の人の評価を聞いてもかなり長く持つようなので、この部分は無線機能との引き換えで有ると割り切り、特に欠点だと考えていない。
《CZ-900の評価》
CZ-900
・キー配列
Delキーが上下に大きくなり、使用頻度の少ないInsertキーがファンクションキーの配列の一部になっている。
使い始めた時は戸惑ったが、今は慣れた。
何より、使用頻度の高いDelキーが大きくなっており、慣れてくると、これはこれで打ち易い。
Delキー回りのキー配列
・入力し易さ
キーを押したときの適度な重さとクリック感、シットリとした感触がある。
・高級感
広いパームレスト、キーボードの回りを透明なプラスチックの枠が覆っており高級感がある。
・パソコンとのインターフェース
USB接続による有線
・キー入力したときの音
静か
・イルミネーション
3段階に変えられる。
一番明るくしてもキーの文字だけがくっきり見える光り方をする。
一番明るい輝度
イルミネーションOFF
《K800の評価》
K800
・キー配列
PrtScreen,Scroll Lock,Pause/Breakキーがファンクションキーの配列の一部になっている。
普通のキー配列に比較して、使用頻度の少ない上記の横一列のキーがそのまま上部に移動しただけなので、あまり違和感は無い。
Delキー回りのキー配列
・入力し易さ
キー入力は軽く、適度なクリック感がある。また上の写真を見ても分かるとおりキーの角が丸まっており指に当たった感じが優しい。
・高級感
キーボードの回りを透明なプラスチックの枠が覆っており高級感がある。
・パソコンとのインターフェース
無線
・キー入力したときの音
静か
・イルミネーション
部屋の明るさに応じて自動的に照度が変更されるが、自動に任せるとぼんやりした光り方になり、キーの文字が光っているのか光っていないのか良く分からない。
試しに、手動で一番明るく設定すると、キーの文字だけでなくキーの回りも派手に煌びやかに光る。(この光り方は品が無いので私は嫌い)
有線で使用するなら、バッテリの持ちを考える必要がなくなるので、このような最大輝度での使い方も有りだと思う。
イルミネーションOFF
自動(真ん中)
一番明るい輝度
【総評】
K800とCZ-900ともに安物キーボードと違い、キーを押したきのガチャガチャ音がしなくて静か。
そしてCZ-900はキーを押したときに適度な重さとシットリとした感触があり、高級感があるように感じる。
これはCZ-900の方が若干キーが重く、この高級感はキーの重さから来ているのかもしれない。
*** 記事追加 2011/2/26 ***
キータッチに関して追加
K800の使用時間が長くなるにつれて、K800よりCZ-900の方が良いと再認識している。なぜならCZ-900と比較するとK800はキーが軽すぎてクリック感に乏しく感じてしまう。K800はキーの角が丸まっているため、指に当たった感触が柔らかく曖昧になり、その分CZ-900の方がしっかりとしたキータッチに感じるのかも知れない。そうすると、キーの角を丸めた方が良かったのか、分からなくなってしまう。僕自身しっかりしたキータッチが好みなので、こんな評価になってしまった。
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イルミネーションは白くクッキリと文字だけがはっきり見えるCZ-900に対し、K800は自動(ALS:周りの明るさに応じて自動的に輝度を変更する)に任せると輝度が暗くて文字がはっきりしない。しかし、手動で最大輝度にすると派手に光る。
文字だけが白くクッキリ見えるCZ-900の方が高級感があると思うが、光り物が好きな人にとって見れば、派手さが無いだけに物足りないだろう。
今まで一般的な配列のキーボードを使用しており、初めてK800やCZ-900を使用したときの違和感は、文字配列が一般的な配列に近いK800の方が少ないと思うが、CZ-900で使用頻度の高いDelキーが大きくなった配列は、慣れてくると意外に使い易い。
「K800とCZ-900でどちらが良いか?」と聞かれたら、リビングで使用するなら無線で使えるK800を選択するが、有線での使用が前提なら、キーボード本来の打ったときの高級感からCZ-900を選ぶ。
イルミネーションを前提に選ぶなら、それぞれ光り方がかなり違う為、実物を見た方が後々後悔しないと思う。
何故、光るキーボードを選ぶのか?メリットは?
「夕方部屋が暗くなったときに見やすい」とか、「暗い部屋で使うのが・・・」という人もいるようだが、暗い部屋で光るキーボードを使ったら、見やすいどころか文字が眩しくチカチカして見難いことこの上ない。(キーボードを鑑賞するなら別だが・・・これでは本末転倒)
むしろ、明るい部屋で使うときに見やすいと言うのが正解だろう。
試しに、黒をバックにした白文字と白をバックにした黒文字のどちらが目に優しいかをやってみればよい。
(左)背景白に文字が黒、(右)背景黒に文字が白
※ 画像を2回クリックして拡大すると分かると思います。
多くのプログラマがエディタをこのような設定にしているのは、目が疲れないからに他ならない。
明るい部屋で黒いキーボードに白く光る文字という組み合わせは文字が見やすいのだ。
【おまけ】
CZ-900はメインのPC、そしてK800はリビングPCで使用中だが、K800を購入してリプレースの対象となったのは、ELECOMのTK-FDP002BK。
そして一番の問題は、キーが重くて硬いこと。
ブラウザ入力くらいなら我慢できるが、メールを書いたりWordやExcelを使って文字の多い複雑な資料を作成する気にならない。
最も購入したのは約2年前であり、当時は2.4GHz帯の製品が殆ど無かったため、パソコンから離れた位置で使用できるキーボードに選択の余地が無かった。
そういう意味でこの製品にはお世話になったが、昨年夏ごろからLogicoolが怒涛のごとく2.4GHz帯のマウスやキーボードを出しており、ようやく使える製品が出来てきてリプレースとなった。
リビングでは絨毯の上で横になりながらPC操作をすることもあり、K800と一緒に購入したトラックボールマウスのM570(絨毯の上でも使用できる)にも重宝している。
*** 2013年6月13日 追加 ***
ディスコンになっていたCZ-900ですが、K740という型番で再販になりました。
やはり根強い人気があり、再販を求める声が多かったのでしょうね。